文字狂い

オタクにもサブカルにもなににもなれずに死ぬ

tolerant:

(すべては愛で解決する。愛さえあれば何もいらない)

例えば今わたしはバスに乗っている訳だが、

前の席にこっそりと娘の腿をつねる母親がいるとする。

母親の求めるものも足りないものも愛だとすれば、

子どもはどうやって今を受け止めていくべきだろうか。

子どもも、自分には愛が足りないと思うのか。

はたまた、これも愛と受け止めていくのか。

寛容であることははたしてどちらだろうか。

愛なんてものは、うまみ成分のようなもの。

ただのたんぱく質であり、血と肉。

われわれは血と肉を食べて得たトランスを愛と呼ぶ。

われわれは愛のために肉を切り血を流す日々。

あなたは愛のために生まれてきたような顔してるけど

愛のために生きてみてなにかいいことでもあったの?

わたしは、愛のためなんかよりあなたになりたい。

母親がどんなにわたしを愛していてもわたしは恨む。

罪の果実も世を賑わすたくさんの曲たちも、

みんなみんな愛を渇望しているけれども、

渇望しているだけじゅうぶん救われているよ。

だからわたしがバスの母親に対して思うところは、

わたしが彼女の娘だとしたら、

「おかあさん、わたしがなにをしても許してね」

って祈りながら腿をつねられてみるかなあ。